まだリムジンから降りてない~SKY-HI Tour 2015 Ride my Limo~

AAAのラップ担当である日高光啓がSKY-HI名義で全国ツアーを行い、3月12日にそのツアーの千秋楽を迎えた。

しかし、ライブ終盤で2015年ツアーの特別追加公演がZepp東京・大阪・名古屋で行われることが発表された。なので実質3月12日は千秋楽ではないのだが詳細は後日ということらしいので気長に待つとしよう。
 
自身2回目のSKY-HIライブだが東京は3月のこの時期にあるのが既に恒例となっていた。昨年は一般発売で余裕で取れてかなり良い場所で観れたのだが、今年はメルマガ先行や一般発売、また一般発売のさらに追加の販売でも秒で売れた。これは昨年より確かにSKY-HIの音楽に耳を傾ける人が増えた証である。
私は、メルマガ先行でチケットを手に入れる事が出来、整理番号もAの300番台だった。場所としては最前列付近にまで詰めて観るのがあまり好みではないので会場中央の柵に手を掛けた。AKB48劇場で言うと「立ち最」と呼ばれるものに近いが今回はライブハウスなので大体のイメージとして考えてほしい。
 
ファン層としては日高光啓が好きな女の子がほとんどを占めていて、私の様なAAAも好きだけどゴリゴリのヒップホップが好きという感じのファンは見た目では判断出来なかった。なのでライブ中も日高光啓という男を観に来たというよりSKY-HIのヒップホップを聴きに来た私は1人でノリノリで周りから引かれているだろうなというのは何と無く察していたなんていう話はもう1人くらいしてもいいと思う。
 
話を戻して、ライブはインディーズ時にリリースした「FLOATIN'LAB」と昨年のメジャー1stアルバム「TRICKSTER」、そしてシングルの表題曲・カップリング曲、さらにファレル・ウィリアムスの「Happy」のカバーなど全26曲を歌いきった。正直な所、途中のMCで『21曲やったんだけどあと5曲やります』って言った時に自分の好きな「Fiction」が最後に流れるかなって思ってたらやらなくて少し残念だったが、「カミツレベルベット」と「愛ブルーム」が2回ずつ聴けたので大満足であった。
セットリストは昨年の全国ツアーと若干似ていて、「Crtitical Point」が流れた時になんとなく勘付いてしまった。昨年はアルバム「TRICKSTER」の発売前の状態でライブが行われ新曲が多かったのに対してそういう点では改めて聴きこんだ新曲達(今では既出曲)をどう受け止めるかやライブや日々生活してる中でどういった位置に登場すればより味が出るかなど再確認する事が出来たのでこれはこれで良かったのではないかと考えている。
個人的に「Serial」→「サファリ・システム」→「RULE」の流れが最高に良かったと思っていて、SKY-HIの楽曲の中ではサウンドが黒いというかこの3曲は(他にTyrant Islandなど)他よりもさらにヒップホップで、普段のAAAの活動では言えない事であったり日高光啓からSKY-HIを好きになったファンからしたら違う意味でのギャップに驚いた人も少なくないのではないかと考えている。しかし、そういった人達からしたら新しい一面を見れてさらに知らない事実や葛藤、また恋愛観や思想、そして何よりラップで人にメッセージを伝える力があるのを知る事が出来るものである。共感まではいかなくとも、辛かったり悩みを抱えてる時に背中を押してくれたりネガティブをポジティブに変えてくれる事だったり、そういった音楽の存在意義さえも教えてくれる。SKY-HI本人も自身の楽曲で前向きになる時があるのだとか(制作時に多いというのをどこかで聞いた)。イヤホンからくれた元気を直接受け取りたいと思った人は今年の暮れのZeppツアーに足を運んでみたらどうだろうか。チケット代の何倍もの価値、来てよかったと確信出来る感情になれるのは間違いない。



他のアーティストなどではアルバム楽曲を引っ提げてツアーを行うのが主流だが昨年は発売前のアルバム楽曲を引っ提げるというかなり大胆なものを行ったSKY-HI。しかし『知らない曲でも楽しませてやる』という言葉のもと、TRICKSTERツアーは大反響し最高のものとなった。そして満を持しての1stアルバム発売。最高の形で2014年度は始まっていった。2ndシングル「スマイルドロップ」のプロモーション時に発表された2015年ツアーでは、この”最高”を上書きしてくれる期待は確信に変わった。1年間聴き続けたTRICKSTERはさらに良く感じる。後ろのバンドメンバーやSKY-HIダンサーズ、そしてDJ.Jr。地方公演との比較はこの目で観ていないためにする事が出来ないが、自分で足を運んだ2014年ツアーの東京よりかは確実に進化している。よりライブ感が出て、音が生きている。踊りが加わる事で歌詞がより伝わる。スクラッチが入るとよりヒップホップ。エンターテインメント。ファンでもそうでなくても違う意味で「満足」という言葉が当てはまるのがSKY-HIのライブの魅力だ。

 

『消えない悩みや不安は抱えてしまえばいい。自分の弱さを知れ。

他人を傷つけて手に入れる強さよりも自分自身の弱さを受け入れられる事の方がよっぽど強い。』

3月18日には、そんな逆境に耐える力、そして跳ね返す力をくれる「カミツレベルベット」が発売だ。

 


SKY-HI / 「カミツレベルベット」Music Video - YouTube

カミツレベルベット (CD+DVD) (TypeA)

カミツレベルベット (CD+DVD) (TypeA)

 
カミツレベルベット (CD+DVD) (TypeB)

カミツレベルベット (CD+DVD) (TypeB)

 
カミツレベルベット

カミツレベルベット

 

 

【過去作品】

 

BULLMOOSE  presents FLOATIN' LAB II

BULLMOOSE presents FLOATIN' LAB II

 
TRICKSTER (ALBUM+DVD)

TRICKSTER (ALBUM+DVD)

 
スマイルドロップ

スマイルドロップ

 
FLOATIN' LAB [通常盤]

FLOATIN' LAB [通常盤]

 
愛ブルーム / RULE (SG+DVD)

愛ブルーム / RULE (SG+DVD)

 

 

Limo

Limo

  • SKY-HI
  • Hip Hop/Rap
  • ¥250

 

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