Welcome to the paradise ~SKY-HI Tour 2015 Ride my Limo 2~

2015年12月11日、一つのショーを観てきた。

ジェットコースターの様な「空飛ぶリムジン」に乗って2時間旅をしたと言ってもいい。
圧倒的なバンドパフォーマンスやホーンセクション、またバックダンサーを従えて踊りながらラップしたりトレンドミュージックのカバーをしたり、そういったエンターテインメント的要素"では"全く飽きがこない素晴らしいショーだった。
しかし、満足は出来たもののそれに到達するまでの経緯というものがあり(私の場合は直感的に良し悪しを決めるためこのケースは珍しい)、その経緯なるものを色々な感想を交えながら書いていきたい。ちなみに先にセットリストを載せておく。曲毎にある改行は、ブロック分けすることによって流れを分かりやすく伝えたいという私の意図である。
 
 
M01.As a Sugar
M02.Critical Point
M03.逆転ファンファーレ
M04.愛ブルーム
M05.スマイルドロップ
 
M06.Blanket
M07.WHIPLASH
 
M08.Diary
M09.Serial
M10.サファリ・システム
M11.Enter the Dungeon
M12.Tyrant Island
M13.F-3
M14.RULE
 
M16.Jack The Ripper
M17.マインドコントロール
M18.Limo
M19.TOKYO SPOTLIGHT
M20.VERY BERRY FEAT.SKY-HI
M21.Uptown Funk
M22.Tumbler
M23.Seaside Bound
 
M24.アイリスライト
M25.カミツレベルベット
M26.愛ブルーム
 
M27.またね(Instrumental)
 
 

直感的に満足出来なかったのは私のせいだった

私が思う「直観的に満足出来た」とは、会場にいた人もセットリストを見た人も恐らく勘付いたと思うが、この公演は前回と大して流れとしては変わってないのだ。
即ち、追加公演でありRide my Limoのアップデートでもある。これを私は忘れていた。
寧ろ、セットリストも演出も全然変わって今春のRide my Limo以上の期待を込めてZepp Tokyoへ足を運んだ。これがあまり良くなかったのだ。
「同じものを見せられてる」という感覚に陥らないとは言い切れない。それはDiaryやRULEの演出などそう思う節があったからである。
ここで一つ感じたのは、というか本当に身勝手な個人の好みなのだが、前半のM5辺りまでは別にメドレーでやる必要もないんじゃないのかな...なんて思ったり。
 

満足させたのはSKY-HIの楽曲というより

初めて生で聴いたEnter the Dungeon、F-3、Seaside Boundはとてもカッコよかった。Enter the Dungeonのフックのグルーヴ感が本当に気持ちよくてとにかく首が動く動く(笑)。この数カ月の間でまたパワーアップしてた。一般受けする楽曲とは別にとてもヒップホップで、位置的にはカップリングの「黒いSKY-HI」であってF-3やSerialと同じ雰囲気。セットリストの位置付けとしてもその「黒いSKY-HI」のブロック。フローもトラックもカッコいい。

この曲辺りから段々良い感じになってくるだろうなと思ってもまだまだであった。そこで流れてきたVERY BERRY、そしてUptown Funkでこの公演に来た甲斐があったと感じた。

ここからはまたも個人的な好みというものが理由となるのだが、私はこの1年でファンクやソウルというジャンルが好きになった。好きになったというより、シンセサイザーとかを使ったエレクトロサウンド(?)に聴き飽きた。

そういった最近っぽくない音楽が良いなと感じるようになりYoutubeとかApple Musicなどで70sとか80s辺りの楽曲を聴いてみたり、その頃のサウンド構成を踏襲してるアーティストや楽曲を調べてみたり、結構ハマった。現にハマっている。

そんな私の好みを”やってくれた”瞬間、「SKY-HI!あんた最高だよ!」状態(笑)。

アーティストとかは音楽をやっている以上それなりに世界的な音楽のトレンドというものを掴まなければいけないのかなと(勝手に)思い込んでて、私なんかはそういった流行の移り変わりというものを頻繁に知る事が出来ない、というかその術を知らないので(これは私自身の問題だけど)、好きな歌手から知る事も多いわけで。そこで出会った楽曲の中の一つにUptown Funkがあって、後にハマっていく「踊れる」楽曲だった。

何が言いたいかというと、SKY-HIは持ち歌が少ない中でTRICKSTERツアーからこのRLツアー2までよく頑張った。その状況下でHappyとかUptown Funkとかトレンドミュージックをしっかり取り入れて自分のショーを華やかにする。持ち歌も持ち歌で前後の曲との繋ぎを細かく変えたりして(カバー曲も上手く使って)観客を飽きさせないように努めて、少しでも最高の形へ持っていける様に模索してたと感じた。そしてこの公演がここ数年でやりたかった事なのかなと私は思う事が出来た。

これを言ったらどう言われるかはわからないけど、私の中でSKY-HIはポップスターであると思っている。

 

この日が最高でも最低でもホールツアーには期待している

今回の記事で言いたかった事は以上で、久しぶりのブログで長々話しすぎた事とこの公演の感想を要約すると、「Blanketを聴けばSKY-HIがわかる」、「Uptown Funkのカバーが凄すぎた」、「ホールツアーはRL2よりも期待していい」ぐらいかな。

あとは、RL2だと写真撮ってる人がほとんどいなかった事とかTumblerの「100度で蒸発しそうです」を全力で叫んでた隣の女子高生がいた事(最高)とか。

 

2015、良い締めになりました。

2016、SKY-HIはアイリスライトから。そしてカタルシスへ。